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2020年06月30日 [自転車の事]

資格と規則

民間資格ではありますが、我が自転車業界にも「自転車技士、自転車安全整備士」等、整備士資格はあります。
公道を走る車両を安全整備する仕事に就く者としての最低条件だと思います。

資格取得試験は、誰でも簡単に受けられるわけではありません。
受験の条件に師匠の推薦状と2年間の修行(弟子・小僧)が必要になります。

(落語会や競輪界に似た世界です)

私のような二代目は、「バカの二代目」にならぬよう師匠の名に親の名を書くような事はあまりしません。
よその飯を食ってなんぼのプロデビューの世界だからです。

だから私の師匠は、他店の同業者です。
叩かれながら厳しい修行を重ねた昭和初期とは違い私の師匠は優しい方ばかりでしたが、厳しい昭和の丁稚奉公の経験者でありました。

皿洗いから始める料理人のようで工具を触らせてもらうまでが大変だったそうです。
(私は、自転車屋に生まれたので工具はおもちゃでしたが・・・・)

資格を取得するという事は、多くの「規則を守りそれに従った作業」をしなければなりません。
技術もですが、お客様との接客や同業者への挨拶と年上整備士への言葉使いは徹底的に指導されました。

同業者への仁義は、父親からも言われ続けた事なので心していましたが。


最近、師匠や駆け出しの頃「初心」をやたらに想い出します。
コロナによって社会や業界が大きく変わってゆくからでしょうか・・・・・・?



P、S、

桃栗3年、柿8年、自転車修行12年、20年たったら口をきけ(ものを言え)

12年は、干支の意味もあるのでしょうが、初めて自転車に乗った子どもが高校通学車を買うまでを見て一人前だ!という事ではないのかと思っております。

20年は、伊勢神宮の式年遷宮の宮大工さんかな?




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